19年前の作品
横浜美術館で開催中の収蔵品展に、私の昔の作品が展示されている、と教えてもらった。

作品は1994年制作の板ガラスをつかったドローイング。
写真家の佐藤毅さんが、内覧会で私の作品を見つけて、展示の様子を2枚の画像で送ってくださった。佐藤さんとは私が20代の駆け出しのころからのおつきあい。いつも気にかけていただいてありがたい。
手元を離れた自分の作品が、公の場所で一人歩きをしているのに出会うのは不思議な感慨がある。
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学生の頃から、陶の立体を作るだけでなくそのスタディとしてドローイングをたくさんつくるよう心がけていた。
いろいろな材料で、いろいろなアプローチを試みてきた。この板ガラスを使ったドローイングは、集中的に100点近く作った。
その時期のアトリエの様子が、以下の記事になっている。「contemporary artist review」誌が作家取材に来てくれて、6ページの記事にしてくれたのだ。
繰り返し作り続けているうちに、アイデアも尽きはてる。それでも何か捜すように続けていると、手応えのあるものができはじめるような気がしていた。
そのスタンスは今も変らない。

(終)
2013.04.21 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 作品
