試験管

$ユン ヒチャンのよしなしごと
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骨董市で見つけたという古い試験管を、ある方から頂戴した。うれし哉。

その方には、以前陶粉を試験管に入れてお見せしたことがあって、陶粉はどんな容器に入れるのが良いか気にかけてくれていたのだ。



長さ43mm、直径10mmの試験管が43本とコルクが60個ばかり、新聞紙にガサリと包まれてた。

ガラス管を切って、片方をバーナーで炙って溶かして平らな底を一本一本手作業で作ったものだろう。見ただけではわからない程度に、歪みやバラツキがあって、なんともいじらしい感じがする。

かつて、こういうものを手で作る仕事があったに違いない。

コルク栓を抜こうとしたら、途中で折れてとれてしまった。相当に時間が経っているようだ。

いつ頃のものだろうか。


 
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試験管とは話が違うが、ガラスの一升瓶が機械生産されるようになったのは大正11年らしい。

ガラスの一升瓶を家庭で使うようになるまでは、液体の保存容器として陶製の大徳利や木製の桶が使われていたわけだが、機械生産のガラスの一升瓶が全国津々浦々まで普及するには、物流のスピードを今と比較すると、相当に長い時間がかかったははずだ。

これはまったくの憶測なのだが、おそらく昭和10年代になっても、陶製の大徳利を作るのに、ロクロを回して生産していた工房がいくつもあったのではないかと思う。



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いただいた試験管は、ガラスの試験管を機械で作り始める前の時代に作られたもだろうか。

あるいは、こんな小さな試験管を探して注文するより、「作った方が早いや。」と手先の器用な先生が理科室のバーナーで作ったのだろうか。











2012.03.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | よしなしごと

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